ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

富野由悠季への愛を告白するBlogです。熱狂的なファン時代は過ぎ、今はちょっと遠くから眺めている感じでしょうか。 『伝説巨神イデオン』で“ゴーチンby小松左京”されたクチです。

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「アニメ」とか「アニメファン」とかの起源論を俺の肌身に則して描いてみる

 『宇宙戦艦ヤマト』から「アニメ」という言葉が使われるようになった、という話は、たぶん本当のことなんだろうな、と思う。
 とはいえ、この話が、俺の実感としてそくわないのは、『ヤマト』ブームの後かつ『ガンダム』ブームの前の時代、『ガンダム』のラミネートカードを同級生にみられて恥ずかしい思いをした経験があるからだ。
 その時代、俺の周辺では「アニメ」なるものが認知されているとは、とうてい言えなかったのである。

 『ヤマト』がヒットしたときの世間様の反応は、俺の記憶からすると、「アニメ」がヒットした、といったものではなかった。「アニメ」というカテゴリーで世間様には認知されてなかった。
 では何か?というと、じつは「SF」なのである。

 70年代といえば、日本ではSFブームだったのだ。日本の世間様が、初めて「SF」なるものを認知しはじめたときでもある。
 なにやらけったいなものがはやっている、という認識だ。
 『猿の軍団』と同時代の作品、ということでだいたい当時の空気がわかるだろう。『猿の軍団』には当時ベストセラーを連発していたSF作家たちも参加し、『ヤマト』には『猿の軍団』にも参加していた豊田有恒も関わっている。
 TV局レベルでは、SFブームらしいから、それでゴールデンいってみようか、という感じだったのだろう。

 だから『ヤマト』のファンも、自分ではSFファンだと思っていたのだ。
 そこで都市伝説の類かもしれないが、手塚治虫がSF大会かなにかで、ヤマトファンはお帰りください、ここはSFファンの集いです、と言ったとか言わなかったとかいう話になるのだ。
 『ヤマト』は当のファンの間でも、「アニメ」ではなくて、「SF」だったのだ。

 当時の先鋭的な一部の人たちが、「SF」ではなくて「アニメ」と言い出したのだろう。
 だから一部では、『ヤマト』起源説は正しい。しかしそれは、アニメ側からの史観だ。
 世間様的には、『ヤマト』は、当時流行っていた「SF」の一作品にすぎなかったのである。

 では、世間様に「アニメ」が発見されたのはいつか、というと、御察しのとおり、『機動戦士ガンダム』からである。
 もちろん世間様的には「またSFか」になりかけたわけだし、ファンたちも『ヤマト』のときと同様『ガンダム』の好きな自分は「SFファン」だよなと思いこみかねかった。
 そこに高千穂遙が斬り込んでくれたわけだ。前述の経緯のとおり、高千穂遙の「ガンダムはSFじゃない」という言葉は、彼ひとりだけの思いではなかったのだ。彼の発言はSFを守る側からのものだったが、結果として、『ガンダム』は『ヤマト』の二の舞を踏まずにすむことになった。

 もうひとつ、アニメ新世紀宣言というイベントに象徴される、「アニメ」を表看板にしようとした当時の松竹の宣伝戦略の影響が大きかったろう。
 松竹が「アニメファン」の力を意識していたのは、俺のある体験でも裏づけられる。
 『ガンダム』劇場版第一作の公開前、当時中学生だった俺のもとに、いきなり松竹から分厚い封筒が送られてきたのだ。なかには、宣伝グッズ、ポスターだのシールだのが大量に入っていた。どこでどう俺のことを調べたのかわからないが、「宣伝してね」とかなんか手紙つきであった。『ヤマト』の成功、長浜忠夫作品のロボットアニメの年長ファンたちの噂などもあったのだろう、映画会社の宣伝部あたりには「アニメ」が可視化されていたのだ。

 「“アニメ”ってなんでー、“TVマンガ”と違げーのか」という戸惑いとともに世間様が「アニメ」を認知していったのは、だから『ガンダム』ブームのなかでおきた出来事だ。それが俺の実感だ。



失われた歴史?

 じつは最初、世間様に最初に「発見」された「アニメファン」は女性であった、と書いていた。
 『海のトリトン』の女性ファンである。
 これは俺が富野ファンであるがゆえの牽強付会ではない。当時は俺は作品の監督など意識もしなかったのだ。
 ただ、当時の新聞記事では、男児向け作品『海のトリトン』の熱心なファンがいる、多くが女性であり、彼女たちは「アニメファン」と呼ばれるとか、そんな文章だったように思う。

 『ヤマト』のファンなら世間も理解できるわけだ。いわく「SF」であり、いわく「戦争もの」である。
 『ガンダム』だってファンコミニティに対する高千穂遙の抑止力と、松竹の対世間への宣伝戦略がなければ、同じことになっていたはずだ。
 しかし『トリトン』のファンを言い当てる言葉はないのだ。
 男児向け作品(の主人公の男の子)に熱中する女性ファンを形容する言葉は、そう、「アニメファン」としか言いようがなかった。

 俺は『トリトン』の主題歌が好きだったのだが、内容をほとんど覚えておらず、映画化されている、というのを知って観に行った覚えがある。パンフレットまで買った。
 ところが、その『トリトン』の上映について、ネットで調べても、出てこないのだ。
 彼女たちの署名運動か何かで公開したはずだ。それも出てこない。

 テキトーに書き散らかす当blogなのだが、さすがにここまで裏が取れないとどうかな、と思って掲載を一旦やめた。

 しかし、この問題は、わりと気になるので書き残しておくことに決めた。
 どう気になるか、というと、女性ファンのアニメ史に残した影響の「記録」が、どうも失われてしまっているような気がするのだ。男性寄り、作品論寄りの史観になってしまっている。
 だから、こうした曖昧な記憶でも、インターネットの片隅に残しておくのも悪くない、と考え直した。
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Author:shiwasu5
どんな奴か?
自己紹介。最終学歴は専門学校卒。(東京デザイナー学院アニメーション科)
小学時代→遊び時間と授業時間の区別がつかず。
中学時代→校内暴力をのびのびとエンジョイ。
高校時代→管理教育で次々と仲間が退学していくなかなんとか卒業。
浪人時代→二年間、進学/就職浪人をする。
本屋でバイト→本屋潰れる、古本屋でバイト→古本屋潰れる。クラブ通いで某事件を起こし警察に捕まったのもこの頃。
専門学校時代→馬鹿みたいに楽しかったが、周囲の才能に圧倒される。同期に吉田健一や長濵博史がいて、三人でつるんで歩いたこともある。やつらと較べた俺が間違いだった。
虫プロ入社。最低限の固定給が約束されているいい会社でした。『うしろの正面だあれ』の生活描写についていけず退社。絵が下手なのを実感。
バイト時代→バイトしながら漫画家を目指す。気に入ったコンテが描けず挫折。
デザイン系の会社のバイトから正社員へ。
現在は鬱(双極性障害)のため地獄を彷徨う。彼女と別れる。誰か背中抱いていてくれ。

好みの傾向
・アニメ五選(TVシリーズは除く)
『白い牙』
『機動戦士ガンダムF91』
『AIR』
『もののけ姫』
『アリオン』
・漫画五選
『メトロポリス』
『がんばれ元気』
『デビルマン』
『GANTZ』
『天然コケッコー』
・小説五選
『砂の惑星』
『狼の紋章』
『逃れの街』
『ながい坂』
『剣』
・映画五選
『ブレイブハート』
『ダークシティ』
『夜の大捜査線』
『用心棒』
『イージー・ライダー』
・音楽はわかりません。
世代的にいえば
サザン、YMO、尾崎、マイケル・ジャクソン、U2あたりが直撃です。
クリス・レアとかビリー・ジョエルとかも好きでした。(英語歌詞わからんけど)
・政治傾向
公武合体、天皇機関説、大きな政府、死刑廃止論者。
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