ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

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Gのなんじゃとて 第7話から第9話 ネタバレあり


 ・第7話「マスク部隊の強襲」
 運行長官ウィルミット視点で場面がつづく。着々と軍事化する事態にアーミィの司令官ジュガンへの苛立ちを隠せないという芝居でキャピタル・テリトリィの現状を説明しているのはいい。
 自室に戻り突如笑い出すウィルミット。無力な自分への自嘲なのか、笑わずにはいられない現状へのストレスなのか、判然としないが、とにかく普通の精神状態ではないことがわかる。
 ウィルミット視点はつづき、息子ベルリがいるかもしれないアメリア軍メガファウナの所在を知ることになり、なにやら思案げな芝居があり立ち去る。それに気づいたジュガンが部下に監視させる流れがいい。
 ここの芝居でさりげなく視点はジュガンに移行するわけでこのあたりの流れも素晴らしい。ジュガン視点で戦艦ガランデンの画を知ることになり、場面はガランデンに転換する。この流れもいい。
 そこで舞台はガランデンに移るのだがロングで全景を撮る場面がないため、わかりづらい。いきなりマスク部隊の発進である。いままで丁寧に描いきた芝居の連鎖が台無しである。
 そして突然ザクモドキ?MSジャハナムの顔アップからメガファウナ側の場面に転換する。これでは「ついていけない」。今作、メカ廻りはほんとうにわかりづらい。
 MS同士のハイタッチは好きな場面だ。人型であることがいきている。
 「ベルが好きなバナナとシナモンのビスケットを持ってくるのを忘れた!」というウィルミットの台詞も可笑しい。ジュガンがシリアスに警戒した厳格な運行長官の謎の挙動が、海賊船にいる息子に会いに行くためだと知らされる(笑)。そのいとも気軽な感じが可笑しい。
 危機に陥ったラライヤが「きれいなひとみさーん」と叫ぶのが印象的だ。
 できればベルリにジャハナムで戦果をあげて欲しかった。そうすればベルリの実力がG-セルフに依存したものではないとわかるからである。

 ・第8話「父と母とマスクと」
 「ジャハナムは貴様が使ってみせろ」「えー(マジスカ)」のやりとりが好きだ。組織のなかでのこういう無茶ぶりがアルアルである。
 そのあとの「敵は手強いですよ」「貴様にできて俺にできないことはない(ザケンナ)」のやりとりにつながるわけで人間臭くていい。
 海に落ちたアーミィのパイロットがマスク搭乗のMSエルフ・ブルックに「マスク大尉~」と救けを叫ぶ場面も好きである。声も届かず救出も無理なのはわかるが叫ばざるをえなかったのだろう。
 ウィルミットの「これ、いつの水だ」と顔をしかめる場面も細部のリアリティを高めるいい場面だ。
 「阻止できませんでした(ビクビク)」「風船じゃ無理だろ(平然)」の会話に噴く。
 「お互いに機体がガタガタなんですから」のあとミック・ジャックが結んだ髪をつかむ芝居もいい。
 G-セルフの目がカッコよくピキーンと光りながら「母~?」という間抜け声がでるのが可笑しい。
 そのあとの母子の会話にほっこりするので、アイーダの「うそ、ついちゃった」と舌をだす仕草にもイラッとしないですむのである。
 ここでキャピタル・タワーの運行長官とアメリア軍の総監とが会談をもつことになるのだが、このあたりを成立させるための「意図せざる遭遇」というご都合主義は、イデオン以後の富野作品なのだから、目を瞑るのが現実的というものだ。
 建造中止にしたはずのニック・スペースがメガファウナであるというベルリの指摘に、ミック・ジャックから軽く肘打ちされ顔をしかめるクリム・ニックという芝居がいい。
 そこからミックによる「お母ちゃんにおっぱい吸わせもらいな」という流れはクリムのための意趣返しともとれるいい芝居だ。
 「失礼でしょ」と憤るノレドに「パチンコはかんべんな」と軽口で応ずるクリムなのだから、その場に居合わせたミックとメガファウナ組との距離感の違いが出ていていい。
 「補充兵はデッキに落ちた破片を拾え!」という場面も印象に残る。そういう仕事を描く作品は少ない。
 逆光の後ろ姿でマスクがルインであることに気づくマニィだが、屈辱のなかにいる彼には同じクンタラです、と激励にとどめる。
 マニィに気づいた様子のマスクだが「クンタラにもプライドがある。いまはそれを遂げさせてくれ」「応援します! マスク大尉!」「おうよ!」という流れは爽やかな感動をよぶ。

 ・第9話「メガファウナ南へ」
 「行儀よくなさい。ここはよそ様の軍艦ですよ」とウィルミットの言い回しがいい。運行長官というよりまるきりよそ様のうちではしゃぐ子供を叱る母親の言い方だ。
 またここの場面は登場人物たちが目線で演技するところも見逃せない。叱るウィルミットと礼儀正しく謝罪するベルリを交互に見るアイーダ。「母はまだグシオン総監に頼んでないのでしょ」と言われグシオンを見るウィルミット。「なにかな」とグシオンが応ずれば、ウィルミットもベルリに目線を返す。無茶な提案を説得するベルリはグシオン→ウィルミットと目線を動かす。その目線のなかにアイーダが入ってくる。アイーダは「すごい思いつきですけど……」と言って目線をベルリからグシオンに向ける。やりとりを見ていた艦長も振り返ってグシオンに目線を送る。グシオンの話の途中で艦長はまた目線を別に移す。そこにグシオンの台詞にかぶさるようにウィルミットが話し始める。ここの目線の応酬が好きだ。最後に目線は喋るアイーダに集中することになるのだが、そこで別の意味合いのそれを感じたのか、「なんです?」とアイーダがベルリに目線を向けることによって終了する。そこで目線の応酬に参加してなかったノレドがべ~と舌を出すという流れである。
 「イザメル大陸に入ります」「総員……」「ギゼラ!」「大丈夫。こちらでも高度コントロールしてるから」という場面も好きである。奥にいる艦長はなにごとか喋っているのだが「総員……」以後よく聞きとれないのが場面に厚みをつくっている。
 長距離電話は高いよ、と言う農家のおじさん。はいお釣りもとっておいてというウィルミット。そのあと鶏と魚を全部買うと言われ「ちょ、ちょっと待ってくれ、計算機もってくるから」と態度急変慌てる場面も好きだ。のんびりした日常シーンである。
 宇宙海賊をやっていたアイーダが地上のミノフスキーフライトの不安定さに辟易している場面の次に“船酔い”をしたウィルミットが「宇宙戦艦なんて人類を滅亡に導く技術の象徴ですよ」とズレた悪態をつくのが可笑しい。
 「キャピタル・ガードの職員とはああいうものですか」「スコード教の信者、と言う方が正しいですね」「ああ、スコード教ねぇ」というやりとり、各人の温度差があってよい。
 ベルリが連行される不穏な空気のなか「ナンダ、ナンダトテ」とハロビーまで言い出すのが不思議な味わいになっている。
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