ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

富野由悠季への愛を告白するBlogです。熱狂的なファン時代は過ぎ、今はちょっと遠くから眺めている感じでしょうか。 『伝説巨神イデオン』で“ゴーチンby小松左京”されたクチです。

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Gのなんじゃとて 第10話から第12話 ネタバレあり

  ・第10話「テリトリィ脱出」
 緊急時でも休日には仕事しない連中への苛立ちから「地球人は絶滅していい動物」とまで言いきるクンパ大佐が、皆の前では「週末だというのにジュガン司令からの呼出です」とぬけぬけと言ってみせるくだりは、今作のラスボスの風格を漂わせるのに充分であろう。惜しむらくは(1)9話10話とまたいでいること(2)さりげない芝居すぎて印象に残りづらいこと、等があり「わかりやすさ」という点ではいまひとつだった。
 「ウーシァってさ、むかしの鎧の騎士みたい」「あーわかるー」というチアガールたちの会話を振り返って聞くジュガン司令。かれがショックを受けてMSウーシァを見返るのが可笑しい。よほど心外だったらしい(笑)。
 「中尉の働きにお礼を申し上げます」とお礼のステップを踏むアイーダ。ベルリはそれをみて「お礼が言えるひとだったんだ……」と内心で驚く。アイーダに対してそんな失礼な偏見をもっていたのかとわかって可笑しい。
 ケルベス・ヨーがキャピタル・アーミィからもちだしたバックパックはほとんどG-セルフを覆い尽くす巨大なものだった。それをみて驚き戸惑うベルリ。メカニックのハッパは当然ご機嫌だしケルベスに話しても「遊びじゃないんですよ、教官」「もう教官じゃない、戦友だよ戦友」ととりつく島もない。この不条理な状況に困惑するベルリだから、ドニエル・トス艦長に「ベルリは何をしてるんだ」「泣いてます。存在意義がないんで」と訴えることになる。この流れが楽しい。
 「ケルベス中尉もこの船を守ってくれるのですか」「長官命令だけではありませんよ。メガファウナはちょっと興味がありましてね。へへっ」「ああ軍艦好きなんですか」「ばかにしました?」「こころ強いです」というやりとりも面白い。ケルベス、あきらかにカッコつけてます。そして華麗にスルーされてます。さすがガールフレンドのいないやつの気持ちを理解できる男だ。
 張り切りすぎのベッカー・シャダム大尉が海賊部隊を撃滅すると言い放つとジュガンは作戦行動について怒鳴りちらして改めさせる。アーミィの連中は本当にわかっているのかと苛立つジュガンはチアガールたちが応援を始めると「女どもは……!」と吐き捨てる場面へと繋がっていく。ジュガンの苦労がしのばれて思わずクスリとする場面だ。
 「出動!G-セルフ出動!」「ビーム・ライフルの戦争?」と言えるようになったラライヤは確実に回復してきていることをうかがわせる。
 ラライヤについて「キャピタルの連中が気にしてるってんだから気にはしておけ」と艦長。「気にはしておけ」の確信なさげなこわねがいい。ベッカーが駆るウーシァに砲口を向けられ悲鳴をあげる芝居も文字言葉の発音になってないのが今作らしい素晴らしいところだ。
 今回のMS戦は俺のようなメカ音痴でも充分に楽しめた『G-レコは』屈指のものだった。迫力、カタルシスが群を抜いていた。アイーダ機がベッカー機に力負けして囚われるのはまさに「囚われの姫」だ。「恋を知ったんだ」と出撃するベルリが圧倒的な迫力で彼女を救出するのは圧巻である。戦闘後、姫をおんぶして帰る場面もロマンティックだ。
 破損し河に墜ちたウーシァにかろうじてへばりつくベッカー・シャダム大尉。河にはワニが(笑)。「沈む!沈むぞ!誰かー!」と必死に叫ぶと味方MSカットシーがくるが爆風で河に落ちそうになり「近づくなー!近づかないで救けてくれー!」と叫ぶ場面はほんとうに可笑しい。河におちるベッカーを待ち構えるようにワニが口を開くのだから芸が細かい。


 ・第11話「突入!宇宙戦争」
 久しぶりに再会するマスクとマニィ。ねぎらいの言葉もそこそこに女性パイロットに呼びかけるマスクは彼女の足を手慣れた感じで押してやる。「ルインはクンタラの名誉をかけたはずなのに……」と不満気にマニィがつぶやく。ここがが好きだ。マスクとバララがただならぬ関係かもしれないとそれだけで表現してしまっている。JINさんのいう“唯性論”の面目躍如といったところか。
 “唯性論”といえば、クリム・ニックが美女ミック・ジャックを餌に軍艦サラマンドラのパイロットたちを鼓舞する場面も印象的だ。このなかで手柄をたてた者はこの女とヤレるぞ、と鼓舞するわけだ。興奮する男たち(笑)。「海賊船にいたときとは違いますね」「パイロットなどおだてて使うのがコツだろ」としれっと言い切るクリム・ニックに大笑いするミック・ジャック。その哄笑にさらに盛り上がる男たち。富野作品を観ているなと感じいる場面だ。
 大統領の演説中にパラシュートで舞い降りてくるグシオン総監がカッコいい。宇宙服を次々脱いでいくと制服姿があらわれるのがまたカッコいい。波乱万丈か。
 宇宙用バックパックを装備してもらい出撃するベルリの「ありがとやす」も面白い言い回しだ。聞いたことないよ。 
 「混戦になります。そこから抜けだしたやつをここから狙撃してください」とアイーダを説得するベルリはずいぶん突貫娘の扱いになれてきているようで頼もしい。「あ、そうか。それはそうよね」とあっさり説得されるアイーダもいくぶんかベルリに心を許しはじめているのがうかがえる。
 「キャピタル・ガードの素人が!」とマスクが高笑いする芝居もいい。いままでの屈辱、挫折、劣等感が晴れるような高笑いだ。軍属になったことを否定し「キャピタル・ガードのパイロット候補生」を自認したベルリとは好対照である。
 「どうするベル、やるかやめるか」と内心で自問する場面も印象に残った。一人称“僕”なのにこういうときは“ベル”なのね。“ベルリ”でもなく。
 聖地ザンクト・ポルトに軍隊であがったりしたら最大のタブー破りで祟りますよ、と主張するベルリに、アメリア人たちは「祟る?」「んー祟りかよ」といぶかしむ。「そりゃ祟りますよ!」とノレド。キャピタル・テリトリィのスコード教徒のあたりまえの反応なのだろうが、この設定だと主人公と視聴者に距離が出来てしまうという問題がでてきてしまう。芝居としてはワカルが作品構造としてはどうなんだろうか。
 作品構造といえば、今回からサッパリ情勢がわかりづらくなる。
 クリム・ニック(アメリア)vsキャピタル・アーミィ(マスク)はわかる。メガファウナ(アメリア)vsキャピタル・アーミィ(マスク)もわかる。
 しかしメガファウナ(アメリア)vsクリム・ニック(アメリア)はわかりづらい。相手は味方だったクリム・ニックだし、同じアメリア軍だし、メガファウナの独立性がそこまであるとは予想だにできないし、ただただ困惑するばかりだ。

 ・第12話「キャピタル・タワー占拠」
 低重力環境の追いかけっこの芝居が楽しい。富野コンテかと見間違うくらい低重力環境の慣性をうまく描いていて素晴らしかった。
 ノレドから逃げるラライヤは「こんなの嫌。どかしてよ」とハッキリ意思表示していてじょじょに回復しているのがわかる。ラライヤはG-セルフにアサルトパックが装備されることを嫌がっているのだ。それに理解を示すベルリだし、その感じ方は理解できるようになったと言うハッパだって、次の戦場のことを考えたらアサルトパックは必要になると告げるしかない。そこからアサルトパックの機能説明に話がいき、現在の窮状のなかでベルリをアテにしているとおだててマニュアルを渡す一連の芝居は綺麗に流れていて好きだ。そのマニュアルの表紙が初代ガンダムのそれと似たものであるという遊び心も楽しい。
 クリム・ニックが聖地ザンクト・ポルトを占領すると言えば、アメリア戦艦のクルーたちも動揺を隠せない。アメリア人といえどもスコード教の教条?から自由なひとばかりではないことがわかる場面で、クリムやアイーダ、ドニエル艦長の方が例外なのかもしれないと思わせる。
 結局マニュアルは全部読みきれなかったベルリだったが全部読みましたとウソをつく。マニュアルを投げ捨てると反射して顔にぶつかり「痛い」となる。このあたりの芝居が好きだ。
 「いっけー! よくみてね!」バララが両手を広げて発射する場面がかわいい。「よくみてね!」がとくに。
 「一斉射でしょぉぉ!」がなんとも愛嬌を感じさせるこわねであった。
 「私の部下をアメリアごときにやらせるかー!」と言ってぐるぐる回るマスクが可笑しい。
 「だめでしょ大尉。焦りがまるみえ。それじゃ青いジャハナムにやられる」と言ってマスクを制止するバララはいい女である。
 「艦長! 航海日誌は後で書いてください!」に噴く。
 「エレベーター」「上にいきます(にっこり)」のラライヤがかわいい。だいぶ回復してきている。
 聖堂に一堂に会した要人たちは、そこで謎の勢力からの攻撃を目前とする。えーまた勢力が増えるのかよーと戦慄する俺という流れ。
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Author:shiwasu5
どんな奴か?
自己紹介。最終学歴は専門学校卒。(東京デザイナー学院アニメーション科)
小学時代→遊び時間と授業時間の区別がつかず。
中学時代→校内暴力をのびのびとエンジョイ。
高校時代→管理教育で次々と仲間が退学していくなかなんとか卒業。
浪人時代→二年間、進学/就職浪人をする。
本屋でバイト→本屋潰れる、古本屋でバイト→古本屋潰れる。クラブ通いで某事件を起こし警察に捕まったのもこの頃。
専門学校時代→馬鹿みたいに楽しかったが、周囲の才能に圧倒される。同期に吉田健一や長濵博史がいて、三人でつるんで歩いたこともある。やつらと較べた俺が間違いだった。
虫プロ入社。最低限の固定給が約束されているいい会社でした。『うしろの正面だあれ』の生活描写についていけず退社。絵が下手なのを実感。
バイト時代→バイトしながら漫画家を目指す。気に入ったコンテが描けず挫折。
デザイン系の会社のバイトから正社員へ。
現在は鬱(双極性障害)のため地獄を彷徨う。彼女と別れる。誰か背中抱いていてくれ。

好みの傾向
・アニメ五選(TVシリーズは除く)
『白い牙』
『機動戦士ガンダムF91』
『AIR』
『もののけ姫』
『アリオン』
・漫画五選
『メトロポリス』
『がんばれ元気』
『デビルマン』
『GANTZ』
『天然コケッコー』
・小説五選
『砂の惑星』
『狼の紋章』
『逃れの街』
『ながい坂』
『剣』
・映画五選
『ブレイブハート』
『ダークシティ』
『夜の大捜査線』
『用心棒』
『イージー・ライダー』
・音楽はわかりません。
世代的にいえば
サザン、YMO、尾崎、マイケル・ジャクソン、U2あたりが直撃です。
クリス・レアとかビリー・ジョエルとかも好きでした。(英語歌詞わからんけど)
・政治傾向
公武合体、天皇機関説、大きな政府、死刑廃止論者。
・女性の好み
シャアにとってのララァみたいな。
・男性の好み
元気くんのお父さん。
・富野由悠季の好きなところ
一生懸命なところ。

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