ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

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Gのなんじゃとて 第22話から第24話 ネタバレあり

 ・第22話「地球圏再会」
 コックピットに座ったクン・スーンがメカニックと話している最中に、ローゼンタール・コバシがわざわざバーニアまで使ってVサインで「うふん」と横切るのが面白い。うざい。しかしついに始まるレコンギスタに浮き立っていることもわかるいい場面でもある。
 「キア隊長、これが長年夢に描いてきた光景ですよね」クンがロケットペンダントの写真を見ながら哀切に呟く。男女の関係だったことがわかる。その横でチッカラ・デュアルまでローゼンタール相手にはしゃいでみせるのだから悲劇の重さが違うことが描かれる。対比的ないい流れだ。
 「やらせろってきかないのよ」とマニィ。ノレドのあたまをよこからポンポンしている芝居がいい。ふたりの親密さも表していて微笑ましくも可愛い場面だ。
 ラ・グー総裁がかつらをとり服を脱ぎだしていくとき、カメラはアイーダを追う。彼女はじょじょにテーブルをまわりこんできて、彼の真正面に立つ。このときじょじょに緊張を高めていく芝居が好きだ。最後は威儀を正してみつめる。カメラはラ・グーの衝撃的な姿を映す。
 スカッシュをしているアイーダ。「わたしは人類の女性として健康!」と独白する場面も好きである。人類の女性、という言い回しがいい。神話的だ。
 「ダハックのカバーがダーマですか」「カバーなんて失礼な!あれだってモビルスーツみたいなものです」「失礼な!」と反射的に言ったところは力がこもっているが「あれだってモビルスーツみたいなものです」の声には確信がなさげなのは意図的な芝居なのだろうか。
 「やつは最前線、こちらは後方だもんな」温度差を知っているハッパである。しかしその物言いはベルリを一人前として認めているそれでもあって時の流れを感じさせてくれるいい場面だ。
 「いまは泣きたいんです」とアイーダ。「えー?」となるノレドは、なにか思い当たったのか、ハロビーの体重計機能をつかう。この流れが可笑しい。「聞キタクナイダロ聞クナ」とハロビー・ノベル。ここも笑える。「昨日カラ0.5g増!増!」「ひー」この流れも可笑しい。
 寝袋で熟睡しているリンゴ・ロン・ジャマノッタ。そこにトイレに向かう同僚が足をかるく引っ掛ける。寝ぼけて半身をおこす。「なんですか……ラライヤさんたら痛いなー」と夢のなかまでラライヤのリンゴ。一途な男である。
 「自分の庭に帰ってきてもこれだってんだからな」とドニエル・トス艦長。その画面奥でステアが屈伸?運動。ステアの謎の運動も二度目を見せられると彼女にはそういう習慣があるとわかる。こういう描写が好きだ。
 「G-ルシファーのノレド・ナグは里帰りの気分!」のノレドがかわいい。声優さんの演技がいい。「私だってキャピタル・タワーには縁がありますし」とラライヤも嬉しそうだ。「ラライヤGO!」とノレド。
 「ベルリ、バックパックの使い方には気をつけてくれよ」とハッパ。「いい完熟飛行になります!」とベルリ。ここのやりとりもいい。新装備で神経質になっていた場面と対比的ないい場面である。
 一撃で敵MS部隊を撃破したモビルスーツ部隊は機嫌がいいがベルリは憂鬱だ。「出力は100%じゃなかったはずだけど……あれがフォトン・トルピードの威力だってのか!」その破壊力の凄まじさに苛立ちを隠せない。ここの芝居もベルリの性格をよくでている。
 「母に……ウィルミット長官に会いに来たんです」「ああ」のやりとりも面白い。「ああ」というときの軽んじた感じがいい。タワーの完全軍事化を見せられた後だけにそのニュアンスは意味深長だ。
 「私がいるかぎりはタブー破りはさせませんからね」と言われハッと母から身を離す芝居もいい。タブー破りがどうのという単純な世界ではないことをベルリはすでに知ってしまっているのだ。母の腕のなかにはいられない。
 ウィルミットはベルリが「姉さんは僕の仲間なんですよ」と言ったとき一瞬だけ「姉さんって……」と反応する。しかしそれ以上ベルリに関心を寄せることはなかった。だから「いきましょう」と退室するときアイーダがベルリの肩を抱いているのは素敵な場面だ。
 「みちゃいられんな。マスクにサラマンドラを沈めさせてフルムーンに向かわせりゃいいのに」と内心独白するクンパ。内心を明かさなかった今までの描写からは考えらない場面だ。しかしこれによりマスクがクンパの配下から抜け出てたこと、「事態は私の思惑などとっくに乗りこられえています」というクンパの台詞が本当だったことがわかる。マスクを配下にしていたらマスクの活躍もクンパの策謀のひとつという可能性を視聴者に残してしまうからだ。ここは“キャラクターより「親切」を選んだ”わけだろう。視聴者にすればクンパがラスボスから脱落した瞬間である。
 「プライドにはなるからいい母さんだよ」と言うベルリはしかしどこか淋しげだ。ここの微妙な芝居もいい。
 「だけどこいつがビーナス・グロゥブ製って信じます?」「こっちがトワサンガ製というのも怪しいですよ」「なんでだよ」とリンゴ。「目、丸いじゃないですか」「そっちこそ宇宙で羽つきって恥ずかしくないのか」とケルベス・ヨー。このやりとりが可笑しい。
 ベルリが母親に会ったと聞かされれば羨望を禁じえないマニィだから「私だって負けない」と言ってルインに逢おうとする。モビルアーマーの操縦に不慣れなところをみせて皆の目を誤魔化せば「このまま真っ直ぐ、誰のせいにもしない。私、マスク大尉に絶対追いつく」と決行する。その際、舌で唇をなめるのが印象的な芝居だ。幼さを感じさせる顔で。
 「あれで宇宙海賊やってたのか」といぶかられるアイーダ。険がとれて、ほのぼのした雰囲気の集団を率いるお姉さん然としているからだろうか。女王の道は近いといった芝居なのかもしれない場面だ。
 「あれだ」マスクが乗っているはずの戦艦ガランデンを発見し「ルイン! ルイン・リー!」と思わず声を上げるマニィ。本名呼びだ。しかしバララ部隊に防戦されると「マスクー!光信号を読んでください!」と叫ぶことになる。この呼名の違いの妙がいい。だから艦砲射撃の危険のなかで思い浮かぶ名は「ル・イ・ン・リ」以外ありえないのだ。
 「圧倒的な味方になります! 受け入れます!」と熱くなるマスクに「どうしたんだ?」と艦長は驚くし勝手に部隊を下げられれば呆れもする。ここの芝居もいい。
 ヘルメットをなげてくるバララ。それをうけとめるマスク。「マニィの話信じます?」「信じるさ」ヘルメットをとりあげるバララ。そのまま着替え部屋に立ち去る。かがんだ後ろ姿を映すのがいい。
 「よくぞ無事に帰ってきてくれた」と手を広げるマスク。「はい先輩」とそこにとびこむマニィ。「ルイン・リー!」「マニィ・アンバサダ!」低重力環境で抱き合うふたり。窓ごしの別室で伸びをしているバララを一瞬映すのがいい。何事もなかった様子には掴んだプライドも掴んだサクセスもあるはずなのだから。

 ・第23話「ニュータイプの音」
 戦艦サラマンドラではクリム・ニックとミック・ジャックが艦長をはさんで話し合っている。艦長は航海日誌が趣味の彼だ。マスクがフルムーン・シップと手を組むのを防ぎたい、「このクノッソスの女(ドレット軍)も同じ」とミックが示せばそこにはマッシュナー・ヒュームの姿が映る。それはいいのだが一瞬そこに彼女の水着姿が。ここで視聴者は「ん?」となる。目の錯覚かな。ここのやりとりは視聴者への解説にもなっている。「親切」だがそれでもわかりづらい。勢力が多すぎるのだ。クリムのアメリア軍、マスクのキャピタル・アーミィ、トワサンガのドレット軍、ビーナス・グロゥブのフルムーン・シップと四つも勢力がある。これに独立した主人公勢力メガファウナとクレッセント・シップを入れれば五つだ。「艦長、なんでその写真は消えないんだ」とクリムが言えば画面にはマッシュナーの水着姿が乱舞する。バツが悪そうに呻く艦長。まーたやらかしているよこのひと、という流れが可笑しい。芝居だけみてれば楽しいというのはそういうことでもある。
 戦艦ラトルパイソンでベルリに背中にクリームを塗ってもらっている半裸のグシオン・スルガン総監。その姿に驚く兵士。意外だったらしい。それだけで“異例”さが伝わるちょっとしたいい芝居だ。異例的にリラックスしているスルガンと同様にアイーダ、ノレド、ラライヤもそれぞれリラックスした雰囲気だ。「えい」とスプレーをノレドにかけるラライヤ。「なにをお」と反撃するノレド。このあたりのキャッキャした芝居がかわいい。
 「弟!弟だと」と驚くスルガンに「そういう事実があったことはご存知だったのでしょう」とアイーダが言えば一瞬ベルリは思案気な顔をするというのは印象的な場面だ。だから「なぜ姉弟と信じているのだ、アイーダは」というスルガンの独白が意味深長に聞こえてくる。G-セルフはレイハントンではないラライヤでも操縦できるし、アイーダは“実家”のことはベルリとは対照的にすっかり忘れていた等、謎の余韻もある。視聴者が「ええ?」となる流れだ。
 「メガファウナで私達なりに協力させてください」と言って立ち去るアイーダの手をもって先導するノレド 低重力環境で宙に浮く脚に抱きつくラライヤ、というのも結束の強さをあらわすとともに微笑ましくも可愛い場面である。
 戦艦クノッソスではマッシュナーがパイロットらしい者をハグしている。「では!」「うん」ひとりひとりハグしていたようだ。最後は恋人ロックパイ・ゲティ。かかとをあげて背伸びしてハグするロックパイの仕草は彼のキャラクターを表しているいい芝居だ。マスクにはフルムーン・シップに接触させない、と張り切るロックパイに「からだは本当に大事にしてくれ」と言って送り出すマッシュナー。「精鋭を集めましたから!」とグッっと腕をあげるロックパイの仕草もかわいい。艦隊におけるマッシュナーの特殊な立場が出ている場面でもある。
 「ここはロックパイに任せればいい」と言うマッシュナーに「いーつもロックパイですか」とうんざりする艦長。以前そのせいでヒドい目にあっているのだ。「軍法会議ものだ」と憤ったこともある。しかしマッシュナーはこうして変わらすに前線に出ているのだから「将軍に告げ口してもいいですよ」と言われても無駄と知ってさらに憤懣がたまるというものだ。「気持ちよかったんだから」と色っぽく言われても「あーけっこうなこって」と投げやりになるしかない。ここの芝居もいい。
 メガファウナからはビーナス・グロゥブからついてきたMSポリジット部隊が出撃する。一機はよろめき一機は「G-セルフが待ってる!」と嬉しげにライフルで指し示す。「冗談でも味方にライフルを向けるんじゃない」と叱る隊長?機。このやりとりだけで彼らが素人同然であることがわかるいい芝居だ。「あの人達、戦争が怖いってわかってないよな」とベルリが懸念する流れにもなる。
 「寝坊しましたもんね」とミック。ハッとなる艦長。「少々だ」とクリム。ムカーとなる艦長。「出ますよ!」「ああ!」とふたり。真っ赤に赤面しぐぬぬと憤りを隠せない艦長。前景で芝居する艦長が可笑しい。
 艦砲射撃を真正面から受けとめるMSガイトラッシュ。「誰に射ってんだよぉ!」と勝ち誇るロックパイ。ここの芝居が気持ちいい。
 「やめろ!ロックパイのいるところに射つんじゃない!ビームは狙い射て!」拳を握りしめるマッシュナー。「そーこまでかわいいか。ビームを狙って射つんだとよ」と艦長。この投げやり感、やる気の無さの演技がいい。
 ベルリG-セルフは戦場をもう少し近くで観たいとひとり前進する。「無茶はだめだ」と念を押すノレド。「あたりまえだろ」と笑うベルリ。その表情がカッコよく描かれているのがいい。
 「なにが不服なんだ」とクリム。「いいや別に」と艦長。ここの艦長の仕草とこわねがいい。ここの芝居で艦長が日頃の反感もあるのかクリムが言い訳がましく見栄をはっていると思っていることがうかがえるからだ。
 そのあとに「後ろではクノッソスとアーミィのブルジンが戦争やってんですよ」と言うミックに対して「敵同士の潰し合いなど好きにやらせておけ」と冷静に言ってみせるクリムなのだから戦線離脱のロジックが言い訳でも見栄でもないことがわかるという流れだ。
 ロックパイが「マッシュナー! 艦長まかせにしちゃだめです!」と独白した直後に被弾するクノッソス。マッシュナーが「回避運動遅いでしょ!」と責めると「貴様がさっさと撃ち落とさないからだ!」と責任逃れの艦長。小物感の芝居がうまい。いい味を出している。
 ふらふらと戦場に惹き寄せられる一機のMSポリジット。「あの光に惹きこまれちゃって」とパイロット。「ええ?惹きこまれないよ」とノレドは驚くが「怯えていればそういう心理にもなる」とベルリ。内奥を覗きこむようなこわねがいい。
 撃墜されたMSの爆炎に「ああ!光が!」と言ってMSポリジットはついに戦場に突入してしまう。「行かないで!」と追おうとするラライヤ、ノレドのG-ルシファーをベルリは引き止める。「戦争は無駄死を生むから!ノレドとラライヤはそこから動くな!」一瞬みせる苦悶の顔。この流れのなかのベルリがカッコいい。そこから動くな!ってところがとくに。
 「僕はG-セルフの義務を果たす!」ノブリス・オブリージュを感じさせる台詞がヒロイックな高揚感を呼ぶ。しっかりロボットアニメしているいい場面だ。
 ロックパイMSガイトラッシュは圧倒的な戦力差のあるMSポリジットをあっさり屠る。「ビーナス・グロゥブからきた人を!」激昂したベルリがG-セルフを駆る。ロックパイにつき従う“精鋭”MS三機をあっという間に撃墜する。ベルリG-セルフの全能感がたまらない場面だ。
 「その姿、G-セルフか」認識するロックパイ。MSガイトラッシュの性能でG-セルフを圧倒するつもりが逆に圧倒されてしまう。「な、なにぃ」「アサルトモード、使います!」と告げるベルリ。使います!と言ったときぎゅっと目をつむる。こういう芝居がいい。
 ロックパイは「マッシュナー!」と叫びながら散華する。そのとき宇宙にはしるものがあった。マッシュナーは最愛の人が死んだことを直感する。「ああ、わたしの男が」低重力環境で宙に浮き、脱力したようにふらふらと漂うところがいい。
 ベルリは一瞬嘔吐しそうになり「な、なんだ、こ、この寒気は」と震える。この一瞬嘔吐しそうになる芝居がいい。
 「だんまっくうっすいでしょぉぉ(弾幕薄いでしょう)」に噴く。クノッソス艦長の小物感は本当にいい芝居だ。死の危険が迫るなかでテンパる艦長と哀しみに涙しながらも冷静に戦況判断をするマッシュナーとの対比がいきてくる。
 理由のわからない寒気に震えるベルリだからラライヤやノレドに心配されてもうまく答えられない。両親が遺してくれたG-セルフに包まれているということだけはわかるから「G-セルフのベルリだって戦死することはありますから」と言われれば「G-セルフでだぞ!パーフェクトパックだってあるんだろ!」と動揺もする。「名前なんて希望でしょ。名づけた人の保証じゃないよ」と優しくさとされれば「そ、それはそうだけど」と答えざるをえない。この一連の流れがいい。ロボットアニメの高揚感、全能感からじょじょに正気に戻される。ガンダムしてる芝居だ。
 「褒めてやるよ、飛び級生!」「ありがとうごいやす」と言う応酬も素敵だ。「ありがとうごいやす」というのは変な言いまわしだがそれがケルベス・ヨーの心遣いへの礼なのだから違和感も感動にかえてもいいと思える。
 「キア隊長のアイディアなんですよ。尊敬しちゃうわ。ね?」に返す「そうなんだ」の棒読みに噴く。
 「ベルリ生徒が頑張ってくれたからですよ、お姉さん」と言うケルベスはまだベルリに心遣いをしてくれていて、それが彼のキャラクターを表しているいい芝居である。
 「シールドを失うほどの戦いだったんですね」と心配げなアイーダ。ベルリの変調をどこか探るような気配があるのだから「でも生きのびられました」とベルリが本調子を取り戻せていたことはよいことである。そう感じさせる流れがいい。

 ・第24話「宇宙のカレイドスコープ」
 マスクとジット団の主要メンバーが揃っている面前でマニィ・アンバサダを褒めてみせるバララ・ペオールなのだから握手を求めるのは自然なことである。「光栄です」とマニィが手を差し出せば彼女の懐まで入り込み耳元で囁くこともできる。「あたしはいっぱいいい思いをさせてもらったから大事にすんだよ」「え」「では」きょとんとしているマニィが取り残される。ここのやりとりは面白い。敵愾心を隠しているバララだが純朴すぎる相手にはこれぐらい言ってみたくもなる。ふたりの女の対照がいい。
 きょとんとしているマニィであればルイン・リーへのお願いも秘めやかな香りはしない。「ベルリと友達になってください」と言えるのはメガファウナに残してきた友人達のことも念頭にあったからだろうし二人の人となりを知っていると確信できるからだろう。「それはだめだ」と即答するルインはベルリがエリートであることが気に食わないのだから偏執の根は深い。「それは誤解です」と言ってしまえる純朴さはマニィのものだからベルリとアイーダの姉弟がレイハントン家の遺児だと無邪気に教えることにもなるのだ。「それが本当ならますます権力者になる血筋じゃないか!人に喰われる過去をもつクンタラなど虫けら以下に扱う奴らなんだよ!」と吐き捨てるルインなのだから彼もまた純粋といえる。ここのやりとりも面白い。ふたりはある意味似ているのだ。
 マスク搭乗のMSカバカーリーがバララ搭乗のMAユグドラシルに接触しようとするとひょいとよけられてしまう。そのたびにカバカーリーはズッコケる。これが五回つづく。バララがマニィを挑発したあとだけに面白さに味わいが出る。結局バララはマスクに五回も「バララ」と連呼させることに成功した。それで気が晴れるわけでもないから「ふざけたんじゃありません。機動テストです。こんなに速く動くなんて思わなかったでしょ?」とぬけぬけと言ってみせる。だからマスクは「たしかにいまの動きは形からでは想像できないな」と優しく言うぐらいしかできない。まだイチャつける余韻があるのだ。だからこそ可笑しな場面であってもバララの愛らしさが際立つ。
 「ビーナス・グロゥブの一%もみていません」とラライヤ・アクパールの生真面目な声。「ビーナス・グロゥブのラ・グーという方は?」と法皇の穏やかな声。「とても面白いファッションで、いっつもごめんごめんって、ね?」とノレド・ナグのいつもの声。以前と同じくまったく物怖じしない子である。「ね?」とふりかえられれば「謙虚な方でした」とラライヤも破顔する。ここのやりとりはかわいい。法皇と二人の少女の口調の差もいい。
 「母は第二ナットで待っています」とベルリが言えば「父は停戦協定の返事が遅いので出かけました」とアイーダが言うのだから実の両親のことを知っていたと法皇に言われれば驚きもする。「ご存知でしたか」と尋ねるアイーダに「いやザンクト・ポルトでお噂をきいていたということです」と答える法皇。このとき手すりにつかまっているラライヤが可愛い。ノレドが室外に目線を送る。それをベルリがみてふりむく。「姉さん」と呼びかける。いち早く退室するノレド。ベルリは法皇に挨拶した後アイーダに目線を送る。「わたくし、育てられた運命があると思っています。では」と挨拶をして退室するアイーダ。うんと挨拶を返す法皇。「運命」にか「では」にかあるいは両方にか判然としない。この場面も好きだ。室外になにがあったのか気になるし法皇の返事の意味も気になる。
 新型MAダーマや新型MSトリニティを受領されたクリム・ニックとミック・ジャックは決して暇なわけではないのだがそこにアイーダがやってくれば挨拶のひとつもやってみせるしかない。メガファウナはアイーダが父スルガン総督にその独立性を担保してもらっていたものだからアメリア軍の戦力たりえなかった昨日なので緊張がないわけでもない間柄といえる。だから開口一番「クリム、感謝します」と言えるアイーダは「昨日のサラマンドラの動きがあったから」と賛辞も忘れないわけで「姫さま」と言われ担がれてばかりいる神輿ではないことがわかる場面だ。手を合わせてそれを横にかしげる仕草が可憐なアイーダなのに、その間ずっと上方を見上げ感嘆の表情のベルリは真に愚弟といえる無邪気さだから「ご無沙汰です」と軽い調子の一言だけの挨拶は姉とは対照的にもほどがあるだろう。見上げていたMAダーマ、MSトリニティを指さして「すごいっすね、これ!」とやんちゃな仕草が可愛いベルリと上品な立ち姿で一緒に見上げるアイーダであればしっかり者の姉とその愚弟にしかみえない。「こういうものを持ってきてくれなかったら一生恨みましたよ」と軽口をたたくミックにも「ミック・ジャック、クリム・ニックにも私のわがままで迷惑をかけました」と深々と頭をさげるアイーダにはむしろ二人も恐縮するしわだかりも氷解せざるをえないのだから愚弟のベルリも「姉さん、すごいな」と内心独白することになる。姉弟の対照ぶりが微笑ましいしアイーダが確実に指導者として成長してきていることがわかるいい場面だ。姉のそばでは優等生を演じないでいられるベルリの無邪気さも印象に残る。
 「ロックパイの仇を討たせてもらってからなら戦争はやめましょうよ」「またそれか」というやりとりにはマッシュナー・ヒュームの美貌ごときでは重要案件の判断に影響させないノウトゥ・ドレットは愚かではないとわかる場面だ。「またそれか」とうんざりする芝居がいい。
 停戦協定を結ぼうとするスルガン総督のもとに駆けつけるクリム・ニックとミック・ジャックは入室するとき敬礼のひとつもなく部屋中央のテーブルの上を低重力環境のなか浮かびながら流れてくるのだから無礼でもあるし知らず傲岸でもある。勝てる戦争なのになぜ停戦協定なのかと問いつめるクリムであっても停戦協定の後のことまで考えているらしいスルガン総督の前に立てば「その後のことは、自分の頭で考えるんだな、少年」と言われてしまう。その台詞前の手で制止する芝居がいい。モビルスーツ戦や艦隊戦で活躍する天才クリムをみてきただけにこのスルガン総督とのやりとりは印象的だ。政治もやってみせる大人であればクリムといえども戦場ではしゃぐ子供にみえるという「お?」とくるいい場面である。
 キャピタル・アーミィの艦隊が出撃したことに驚くドニエル・トス艦長。その画面手前でメイク中のステラがいる。こういう細かい芝居が好きだ。
 「なんでお母さんが止めてくれなかったの」とノレド。その前席で饅頭を美味しそう食べているラライヤがかわいい。
 「クラウンの時刻表のことしか頭になけりゃ」と言うベルリもまたパーフェクトパックのマニュアルを手にしてコックピットに座っているのだから皮肉である。自分の職務に熱心なのは悪いことでもないしひとごとのように言ってしまえるベルリは子供だが母の擁護でもあるのだから本来的にいい子なのだ。皮肉な対比とともにキャラクター表現までしているいい場面だ。
 「長距離からの狙撃なんてパイロットを殺すだけですから」とアサルトの使用を断るベルリだからアイーダは彼のこだわりの深さを知る。いままでの活躍とそのなかに隠されてた純情なこだわりには感謝の言葉だけでは足りなくて「カーヒル大尉のことはもうあなたは忘れていいわ」とはっきり告げる。姉のそんな気遣いに頭をさげるベルリだがまだ生徒呼ばわりをしてくれるケルベス・ヨーはじめ皆が気を遣ってくれるのならガイトラッシュ戦の後の様子のおかしさに心配してくれていたこともわかる。「ようするにみんなを守って欲しんだよ、G-セルフの力で!」とまで言われればこだわりを捨てる覚悟もできる。メガファウナのパイロットたちの絆が素敵に描かれていて好きな場面である。
 「ブリッジのモニターで敵の艦隊チェック!」と元気よく宇宙遊泳するベルリにはラライヤとノレドも追ってきてくれる。そんな姿をみて「元気になってくれた」と胸を撫でおろすアイーダだからベルリと微笑をかわせることもできる。この流れは心が温かくなる。
 「キャピタル・アーミィめ!面白がって!」ここのドニエル艦長のキャの発音が好きである。いい芝居だ。
 「あの小娘を殴りとばしてマスクに嫌われるのも嫌だが、なにもできない女だと思われるのはもっと嫌だ!ユグドラシル、あたしの運勢を占え!」と内心独白するバララは本当に可愛い。いい女であるプライドもすぐれた戦士であるプライドも彼女は決して手放さない。男への未練を残しながら戦場に立つ危うさに気づかない無防備さがまた可愛い。悲劇の匂いしかしないがバララが魅力的なだけにもどかしい思いもする好きな場面だ。
 「ドレットとアメリアの艦隊が勢ぞろいなんてさ、お馬鹿さん!」と狂喜するバララは戦場にいる両艦隊を殲滅する勢いで攻撃する。それに賛辞を送るジット団とは対照的に、鬼気迫るその様子に「バララ、戦場に嫉妬をもちこむと死ぬぞ」と内心心配するマスクもまたバララへの情を残している。だからこそ悲劇へと収斂する流れは切ない。
 「フルムーンと言いますけど、これってただの輸送船なんですよ」とフラミニア・カッレ。レコンギスタの正当性を露ほども疑っていない。フルムーン・シップの化け物モビルアーマーが凄惨な殲滅戦をやっている最中の場面に挿入されるのだから、その穏和さは異様に引き立つ。皮肉めいてもいるし人のままならさが表れてもいる印象に残る場面だ。
 「アサルトを乱れビームの震源地に射ちこみます! それまでは前に出ない!」とベルリ。覚悟はできたようだ。それに呼応するアイーダ、ケルベス、ラライヤ、ノレド、リンゴ、その他のパイロットたち。「了解」「よく狙え」「そうです」「あたしがついてる!」「ビンゴだろ」「おお!」パイロットたちの絆を描写した場面を受けての流れなだけにエキサイティングだ。結束する人間たちの息づかいが聴こえてきそうないい場面である。
 「ここは逃げろってロックパイが言ってきたんです」とマッシュナー。「こんなときにも」と艦長。ここのやりとりも印象的だ。マッシュナーの台詞はレトリックにすぎないのか本当にニュータイプ的感応があったのか少しづつ狂気に蝕まれている描写なのかわからないからだ。こういう判然としないところが好きだ。
 遠距離から狙撃され動揺するバララ。「やつが来てるんだ」という台詞がいい。ロボットアニメ、はじまるよーと告知したような場面である。
 「フルドレスって、眩しいんだから!」のアイーダの台詞。ねらった台詞かもしれないと思いつつそれでも楽しがってしまうのだから富野ファンは度しがたいといえる。
 殲滅される危機のなかノウトゥ・ドレット将軍はひとりでも多くの者はキャピタル・タワーに逃げ込めと命ずる。敵前逃亡ではないかと問われれば、それでもいい、地球にさえ降りれば化ける、と言う。化けるとは何事かと問われれば、地球にさえ降りれば願いは化ける、と言う。ここは切ない流れだ。彼の地球への憧憬がよく表れている。彼の最期の台詞は「キャピタル……」と言いかけてのものだった。スコードではないのである。いままで敵役としてしか登場できなかったトワサンガ勢力だが、たったこれだけの描写で生きた人間たちの集団にみえてくるのだからいい場面と言いきっていいのだ。
 MAユグドラシルのコックピットをビームサーベルで灼くベルリG-セルフ。「ベルリか!」「バララ・ペオール!」顔見知りを殺害した。ベルリはしかし震えない。ここまでの流れのなかでこの場面をもってくるのがうまい。
 アイーダG-アルケインは戦艦ラトルパイソンに近づく。「お父様!宇宙服を着てください!」父は宇宙服を手に持っただけの準備前だとわかる。そのとき流れ弾が艦橋を貫く。宇宙に放り出される父スルガン。アイーダはあまりにもあっけない父の最期を受けとめきれない。一瞬目線を外しもう一度みる。ここで一瞬目線を外す芝居がいい。
 化け物モビルアーマーを持ちだしたマスクへの懸念を口にするも、前髪をかけあげるベルリなのだから戦場から離脱できたことをうかがわせる。そうしておいて水分補給をしようとする寸前でカットはかわる。作品内のベルリとは別に視聴者にだけ緊張感が残る。こうした流れが好きだ。

Gのなんじゃとて 第19話から第21話 ネタバレあり

第19話「ビーナス・グロゥブの一団」
 クレッセント・シップ艦内でマラソンをしているメガファウナのクルーたち。あまりのキツさに髪型が特徴的なアダム・スミスが音を上げる。「なんじゃとてー」。あんたも言うか。
 「まだ走れるぞー」とロルッカが強がるとドニエル艦長が「ロルッカさん、脚震えてますよ」と指摘。ほんとに震えているのが可笑しい。おじさん無理しちゃいけない。
 「おじさんはそっち!」とノレドがドニエルを別のシャワー室に追い出す。「えーこっちぃ?」という声優さんの演技がハマってる。全裸で廊下を移動するおじさん。物哀しい。
 ラライヤがトワサンガ時代に姉のように慕っていたフラミニア・カッレが、実はトワサンガ人ではなかった、ということは物凄く衝撃的だったはずなのだが、メガファウナのクルーたちは文句を言いつつもわりと平然と受け入れている。ここにも視聴者との乖離があり今作をわかりづらいものにしている原因があるだろう。
 「クンタラなんて大昔の話じゃないですか!」と怒るラライヤにノレドとアイーダが反応する。偏見から完全に自由な人間を初めてみたという演技なのだろうか。
 スカッシュをみてやりたくなったアイーダ。「明日はスカッシュをやりましょう」とベルリに告げる。「ベル~!スカッシュでっす!」と念を押される。返事を待たずに決定事項になったらしい。このあたりもすでにお姉さんしているようで微笑ましい。
 ベルリ、ノレド、ラライヤの三人で作業中、少し離れたところでアイーダとマニィが軽いアクシデントに巻き込まれる。危険性のないアクシデントでふたりとも無事だが、彼女たちは三人がこちらをみているのに気づく。「笑った」とアイーダ。「笑いましたね」とマニィ。
 そこからの「ノレドとラライヤさんとベルってああなんですか」と三人の仲良しぶりをマニィが尋ねれば「ラライヤさんは記憶を取り戻してからはベルとは気が合うようです」とアイーダが解説する。この流れがいい。
 その流れのなかで「ああ、マスク大尉、どの星がルインのいる星がわからないんだよ」と宇宙に手を伸ばして涙するマニィだから哀切が際立つ。
 G-セルフの整備を終えたハッパはこの機体は貴様たちを救いたいってシステムだと指摘してご先祖さまに感謝しろよと言って立ち去るが、ベルリは泣きだす。両親の遺志がそのように働くのなら、間違いなく自分とアイーダはその子供だということになる。恋するアイーダとは血縁関係にあることが現実味をおびてベルリを襲う。誰もいないデッキで「アイーダさんは姉さんで僕は弟かよ!」と独り叫ばざるをえない場面は、失恋のもどかしい痛みがよく出ていた。
 「メガファウナなんか、ヘルメスの薔薇の設計図のままに組み立てたみたいなものだから、本当の働きを知っている技術者なんていないよなぁ?」とドニエル艦長がのんきに言いだし「よくもまあ、それで宇宙にあがってきましたね」とベルリが呆れるという流れは面白い。その流れで一瞬バツの悪そうな表情になるアイーダがかわいい。
 クレッセント・シップ艦長エル・カインドは人類が永遠に存続するためには技術の独占と禁忌による発展の防止が必須だと言う。アイーダは技術の独占こそ悪だと糾弾するが、それはアメリア人の独善かもしれないと指摘される。アイーダのそのような考えは教育の結果で本人の感じたものではないとまで言われ戸惑いを隠せない。「刷りこまれたということ?」と自問するアイーダ。「オソワル・入力・オソワル」とハロビーの愛らしさが残酷な場面だ。
 「我々はクレッセント・シップで帰る」と言い切るジット団リーダー、キア・ムベッキは不敵でカッコイイ。だらしなくパイロットスーツの前を広げて胸を掻いているのがワイルドな印象をもたらす。
 「暗くなってる」「握ればいいんです」「そうか」とにぎにぎするラライヤとマニィがかわいい。
 「数字だけの理解は数字だけだもんな……何が可笑しいんです?」「みんな聞こえていますよ」自分の考えは教育の結果で刷りこみでしかないと落ちこんでいるアイーダに、ベルリが優しく声をかける。
 「私の父は間違ったことを教えたんですか」と問わずにはいられないアイーダだが、ベルリは「軍人さんとしては立派な方ですよ。僕の運行長官の母は無骨者ですけど。責任感の強い立派な母です」と答える。立場のある大人の限界があるとはいえ、それでも尊敬すべき人間であることにはかわりがない。得心がいったのか「うん」と素直にうなずくアイーダの顔には明るさがもどっている。
 デッキに着艦したMSアルケインから「そーれー!」と歓声を上げながら飛び出すノレド、ラライヤ、マニィの三人がかわいい。
 オーシャン・リングというからには海があるのか、と素朴な疑問をなげかけるアイーダ。エル・カインドはそのようなものを建造しそこに暮らすのは地球が大切な惑星だからだと答える。その地球で戦争が起きているとベルリが割って入る。それは経済が豊かになったからだろうとエル・カインドは言うが「そんな大人の理屈はいいんです!」とベルリが語りだす。
 「僕はそういう戦いをやめさせるためには、姉さんのようなひとには、ヘルメス財団の偉い人に会わせたいし、ビーナス・リングとかオーシャン・リングとかいったものをみてもらって、宇宙にある海の夢といったものを見つけ出してほしいんです!」ここは感動的な場面だ。ベルリがアイーダをはっきりと姉さんと初めて呼んだ場面であるし、彼女のために見識を広めさせたいという想いも素敵だ。
 その場面を受けて三人の少女が肩寄せ合ってベルリのことで胸をなでおろしている。「なんかよかったわね」ラライヤ。「ベルはアイーダさんを姉さんと受け入れられたんだ」マニィ。「つよい子だよね、耐久力のある」ノレド。ここの会話もいい。
 タフガイな雰囲気をもつキアが銃を構えながら、艦長に名刺を渡すところは噴く。
 名刺には「ジット・ラボラトリィの技術保全局長」と意外すぎる肩書も笑える。あのワイルドさは何なのよ。

 ・第20話「フレームのある宇宙」
 「注射を打たれたところの空気漏れは大丈夫ですね?」と心配するアイーダ。修理してもらいましたからと言えば「よかった」と返してくれるアイーダだから「姉さんが心配してくれるなんて」とベルリは感激してみせる。アイーダは一瞬心外そうな顔をつくるも「大事な戦力ですからね!」と頬をひっぱる。微笑ましいというレベルから少し逸脱ぎみの姉弟である。
 だからマニィが「なにイチャついてんだ?」といぶかるのもわかるし「無視! 無視する!」とノレドが不機嫌なのもわかる。そういう場面である。
 G-セルフ奪回にベルリはアルケインを使うことになる。「無茶をやりますけどアルケインの性能を出してくれますから」とアイーダ。「そうですよね。よかったな、お姉ちゃんに認められて」とケルベス・ヨーはベルリの頭をくしゃくしゃにする。すっかり兄貴分だ。いい感じ。
 そんなケルベスは「ラライヤさん、リンゴ少尉、集合!」と声をかける。リンゴは「なんです?ケルベス中尉」と近づくだけだがラライヤは「あ、やるんですね」と嬉しそうだ。そこにアイーダ。声が弾んでいる。「キャピタル・ガード伝統の!」「ウォークライ!」とベルリ。円陣を組むパイロットたち。メガファウナの混成チームもだいぶ練れてきたことがわかる場面だ。
 マニィもそれを感じて「覚悟がついたんだね」とノレドに言えば「そう、思うよ」と元気がない。
 「ネオドゥ(ラライヤ機)のメンテはちゃんとやったな?」とリンゴが念をおすとハッパが「ラライヤさんみたいにピカピカでしょ」と言うので「なんです?」とラライヤが顔を出すことになる。出撃前の日常シーンという感じがでていて好きだ。
 デッキで仕事をしているマニィは大忙しだ。「人使い荒いなぁ」と嘆息した視線の先にはノレドが何もしないで宙に浮いている。そこに「ノレドー」とベルリ。「どうした?」脚をもって引き寄せる。「具合悪いのか」「またモビルスーツ戦をやるんだろ」とノレド。「こんなところでやるつもりはないよ。ノレドは安全な場所に隠れているんだ。いいな!」「うん。わたしは……隠れる」何かをこらえるような微笑で。
 「艦長にかぶせてある爆弾とその席はこのカメラで監視している。迂闊に動いたら人間爆弾になってこのブリッジごと吹き飛ぶ!」 
 クレッセント・シップ艦長にかぶせてある爆弾は頭部に瘤が突き出ているような形状で間が抜けていている。顎下の南京錠もいい。可笑しい。
 「わたしは独りで地球に降りた経験があります」と引き止めるリンゴにラライヤは言い放つ。カッコイイ。
 「出てくださいって!」と言いながらG-セルフを上下にゆする場面は可笑しい。
 マニィとノレド。「ノレド、手伝って」「なに?」「ベルリの仕事の後始末」「え?」「人を突き飛ばしたはずなのよ」「そうか。レッセルさん、モニターの拡大ってどうやるの?」ノレドは元気を取り戻したようだ。
 「我らがジット団はレコンギスタを目的に決起した。以後邪魔をするものはテン・ポリスといえでも容赦はしない」MAジロッドに搭乗したクン・スーンが宣言する。「レコンギスタ」がついにはじまる。
 「邪魔するなって宣言しただろう!」チッカラ・デュアルのMSジャスティマがテン・ポリスのMSポリジットを斬り倒す。カッコイイ。
 「なに遊んでいるんです」とラライヤのつっこみ。ベルリはG-セルフのコックピット前でワイヤーにつかまって宙を舞っていたのだ。
 「誰に謝っているんです」とラライヤのつっこみ。ベルリはG-セルフのコックピットにすわると「知らない人にいじらせてごめんなさい」と謝っていたのだ。
 「なんで泣いているんだ」とキア・ムベッキ。「泣いちゃいません」とクン・スーン。「だったらさっさとビッグアームを持って来い」「はい」明らかに涙声での応答。このやりとりも好きだ。
 マニィは出撃前のアイーダに水の玉を渡したあとピンクの玉を渡す。「これも」「なんです?」「金平糖。ノレドが“甘いもの要りますよ”って」「じゃラライヤにもね」
 ステアが「Yes,Madam」と言うのが新鮮だ。「Yes,Ma'am」ではないのだ。どういう背景があるのか気になる。
 「ルアン、間違ってもバッテリーには傷つけないで」とアイーダ。「姫さまも傷つけさせません」とルアン。カッコイイ。
 ラライヤが出撃するとなると大変なことがおこる。ラライヤ機に二機のMSが両側からベッタリと寄り添うからである。「ケルベスさんもリンゴさんももっと離れてください。これだとみんなが一緒にやられてしまうでしょ」「それでいいじゃないですか(キリッ)」とケルベス・ヨー。「ラライヤの盾になるんですよ(キリッ)」とリンゴ・ロン・ジャマノッタ。「それで軍人ですか!」と両機を振り落とすラライヤ機。「うわわああ」と男たちの悲鳴。笑った。
 「逃げろ!アイーダ!」と思わず口にするベルリ。高出力対艦ビーム・ライフルすら通用しないビーム・バリアをもつ強敵ジャスティマがアルケインに迫ったときに出た台詞だ。
 「こんな人達のおかげで!姉さんの邪魔などさせるか!」その後こういう台詞もあるのだからベルリのとっさのアイーダ呼びは印象に残る。
 
 ・第21話「海の重さ」
 「海の底に穴をあけたか……俺は地球人のおかげでとんでもないことをしちまった」キア・ムベッキはことの深刻さに慄えるが、地球人のせいにしているあたり、他罰的傾向はかわらず、といったところか。だから兵器でハシャいではいけないということが出ている場面だ。
 「ジット団のモビルスーツを海上で追いかけているんです!」ふりかえり「追いかけられてもいますけど!」という流れが可笑しい。
 メガファウナのクルーたちが言う「ロールパン」とはジット団のMAジロッドのことだったらしい。しかし予備知識なしでわかれというのは無茶な話じゃないだろうか。ホワイトベースは木馬にみえるしシャアも連呼するし主要メカだが、ロールパン=ジロッドはわかりづらいにもほどがある。作品内ロジックとしてはワカルのだが、このあたりの変なこだわりが本作を「わかりづらい」ものにしてしまった原因のひとつだろう。「敵のモビルアーマー」とかでもいいじゃない。
 ミラジに肩を叩かれ「きゃあ」と悲鳴をあげるギゼラ。あの戦闘中でものんびりマイペースだった女がである。何事かと驚く視聴者だがそのあとの展開ににやにやすることになる。ミラジに話かけられみるみるうちに赤面していくギゼラ。ミラジの横顔をちらっとみつめずにはいられない。立ち去るミラジ。ギゼラは頬に手を当ててうっとりしている。という流れ。わっかりやすい。珍しく定型的な芝居だった。
 クレッセント・シップ艦長エル・カインドの頭部に仕掛けらた爆弾をみても「見たことあるんですよこれ」とフラミニア・カッレは平然としている。「パーティーでみません? あ、水中花だ、水のなかのお花グッズ」フラミニアはさっそく“爆弾”に手をかける。悲鳴をあげる艦長。水があふれだしなかからぴょんとお花がでてくる。艦長が前回からずっとシリアスに悲壮な様子だっただけに可笑しい。
 ジット団と戦闘中のベルリがいるのだからメガファウナも臨戦態勢でかけつけることになる。そこにノレド「ジット団のひと、魚食べさせくれるっていってたけどダメかな」と魚に未練があるらしい。「なんだベルリより食い気か」とドニエル艦長がからかうから「ベルのために訊いてたんです!」とノレドは憤慨するしかない。ノレドがドニエルのひげをひっぱるのが可愛らしい。
 「ラライヤの股に手を突っ込んでなにをしようというんだ!」とリンゴ・ロン・ジャマノッタに言われるケルベス・ヨーだが、ラライヤ機の股から紐状のものを引っ張りだす。股から引っ張りだされたのはノレドとマニィだった。ついてきてしまったのだ。「あのなー、やりようってのがあるだろ」とケルベスはふたりがつかまったロープをぐるぐるまわす。このぐるぐるという芝居をつけたすのがよい。
 G-セルフが民家をみている。民家から「おかーさーん」と飛び出してくる中年男。おかあさんとは妻のころだろう、子供のいる夫婦だとわかる。G-セルフを目前にして悲鳴をあげてとびあがる。帽子まで驚いてとびあがる。マンガマンガしたコミカルな場面だ。ほっこりした。
 「いつまでもこんな民間人の家を盾にしていてはいけない」と言ってG-セルフを立ちがらせるベルリ。盾にしていたのかよっ、とつっこみを入れざるをえない場面だ。賢いが案外ひどい話である。
 「こんなものは!爆発させずに動かなくしてやる!」と言ってベルリG-セルフが強敵ジャスティマを格闘戦で圧倒する場面はカッコいい。苦戦してきた相手だけにスカッとする。
 「いまラボのなかをみたでしょ」ぐいと両手をあげるマニィもかわいいし「偵察するチャンスだってこと」なぜか猫を抱き上げてそのまま走りだすノレドもかわいい。猫はおいてけ、とつっこみを入れたくなる場面だ。
 ラライヤ機を救けたあとの「いつもラライヤの守護神であります!」とシャキーンと剣を構えるリンゴ・ロン・ジャマノッタがカッコいい
 ジット・ラボに入りこむノレドとマニィ。ノレドがヘルメットと後頭部の間に猫をはさんでいるのが可笑しい。
 「工具を武器にするな!」と言って一瞬でふたりの工具をパチンコで弾き飛ばすノレドがカッコいい。ほんとに実用性があったのね。
 「G-ルシファーだろ」と指摘する研究所の職員はノレドがつれていた猫を抱いている。こういう細部が好きだ。
 「十数万人のひとが死ぬんだぞ!」と言って穴を塞ぎにMAコンキュデベヌスで海の底に特攻していくキア。いやもともとは自分の所業じゃんと思うが、それでもヒロイックないい場面だ。
 「やめてください」とキアを思いとどませようとするクン・スーンは動揺していたのか空中のG-セルフを「地球人?」と視認して思わずミサイルで射ってしまう。「ダメでしょ」といって一発だけミサイルを斬り伏せるG-セルフ。もう一発のミサイルは天井に穴をあけ宇宙がのぞく。「私は敵に救けられた」と悔悟する。愛らしさがにじみでている女性だ。
 クンはキアを追って海の底に向かったが、結局MAジロッドの機体で穴を塞ぐかたちになる。二機が抱き合うように残骸をさらしている画がいい。心中した男女みたいな悲愴感がある。
 G-ルシファーの操縦に成功したマニィは「やったーマスク~」と思わずマスクの名前を呼んでいる。健気さにホロリとくる。「あのマスクに教わったの?」「まさか」と言って顔をみせず髪をかきあげる芝居もいい。
 命の恩人?のフラミニアのいくえを訊かれて、クレッセント・シップの副艦長が「逃げたのでしょうね」と言うとき口に手をあてる芝居もいい。
 ラ・グー付きの女官?が転ぶ。起き上がろとすると頭をぶつける。「大事ないか」「いつものことで」ドジっ娘である。素晴らしい。ここも珍しく定型的な芝居だ。
 ラ・グーとの会食の場面。食事をとらず話に集中する組と食事組に分かれている。ここもいい。艦長とアイーダはもちろん、ロルッカとミラジの元家臣、クレッセント・シップ艦長エル・カインドも食べていない。そのなかにミラジの隣席にいるギゼラも食べていないが彼女の場合理由は別にあるのかもしれない。食事組ではよくみるとベルリとノレドとラライヤの三人だけお箸で食べている。こういう細かい描写が好きだ。

Gのなんじゃとて 第16話から第18話 ネタバレあり

 ・第16話「ベルリの戦争」
  ベルリがレイハントン家の王子だと言われ「なんだとてー」と驚くノレド。彼女の口癖だったのかな。
 「なんかの冗談……じゃないみたい」とベルリ。「え」と意外そうなアイーダ。
 「もう少し静かにおやり! 近所迷惑なんだから」と言うフラミニア・カッレ。お屋敷があり敷地が畑になっていてもご近所が近くにあるんですかね。スペースコロニーを表現している?
 「こちらが子供部屋になります」「憶えています」とベルリには記憶がある。「そう……ぜんぜん憶えていませんね」とアイーダ。
 窓から光が射しこみ「この空気は知らないとは言えない気持ちになれます」とアイーダが言う場面もいい。
 「なにかしら」と引出に惹き寄せられるアイーダ。そこにあったものは記憶にひっかかりながらも思い出せなかった写真だった。思わず涙するアイーダ。この一連の流れがいい。涙は自分で拭く。
 「時代は年寄りがつくるものではないのです」と言いきるアイーダはカッコいい。
 「あはは、やっぱり(笑)」「なにがおかしいのです」という場面もいい。欄干に行儀悪くすわったベルリもいいし彼が身を横にかしげる仕草もいい。テーブルの上には飲みものがひとつ、アイーダがひとりでいたところにベルリがきたことをうかがわせる。ブタの蚊取り線香入れも細部のリアリティとして素敵だ。そこに迎えがくる。「姫さま、よろしいですか」「ご心配をおかけして」アイーダがショックを受けていてベルリがそれほどでもなかったことがそこからうかがわせるのもうまい。
 トワサンガについて説明するクンパ。詳しい。詳しいがゆえに「入港許可をとりつけても入港が完了するまでは油断は禁物です」と助言するが「そりゃそうでしょう(当たり前だ)」と返される温度差も面白い。 
 「マスクはあの女には甘いか」とバララの鋭いチェックが入る。しかしあの男は自分のものであると笑う余裕もみせるバララだ。
 「なにすんだ! あたしのヘカテーに!」とMSヘカテーの頭部を蹴られて憤慨するミック・ジャック。地団駄を踏んでいる芝居がコミカルでいい。
 「なんでそんなこともわからんのか?」とロックパイ・ゲティに口づけするマッシュナー・ヒューム。子供扱いされてムッとするロックパイ。寝台のなかまで想像できてしまう場面である。
  地球に降りられたラライヤみたいなのは憎まれるから守らないといけないと言ってどさくさ紛れにリンゴ・ロン・ジャマノッタはラライヤを抱き寄せる。それをモニタ越しにみて「ことのついでに手を出しやがって」と憤るケルベス・ヨー。ほんとだよ!
 トワサンガ本国の守備隊ガヴァン・マグダラは率いるガヴァン隊のMSザックスでベルリG-セルフを取り囲むが撃破されてしまう。その圧倒的な強さに「あの姿、大昔、ガ、ガンダムとかいう……」と怯む場面は萌え……じゃねーよ俺のIME、燃える。
 「殺しはしない。けど今度ぼくらの邪魔をしたら容赦はしない!」と告げるベルリはもちろん独り言を呟いているだけなのだがコックピットのなかの彼は泣きそうでもある。殺意や敵意というより悲痛な表情でそれを言うのがいい味を出している。ベルリもまた平常というわけではなかったのだ。
 「なにがレイハントンだ」と独り吐き捨てるベルリがいい。往年の富野主人公っぽくて懐かしい。恋していたアイーダが実姉と知り、生まれ故郷が宇宙のトワサンガと知り、自分を王子と呼び利用しようとするレジスタンスの存在を知れば、さすがのベルリも屈託を知る。

 ・第17話「アイーダの決断」
 「ラライヤのからだにはかすり傷ひとつつけさせないよ」「ラライヤのからだがどうしたってー?」のやりとりも楽しい。
 アイーダからあとの指揮を任されるケルベス中尉なのだから「リンゴ少尉は中尉の言うことを聞くんですよ」とラライヤに念を押されるのは正しいが「いやーやつが言うことをきけば」と言葉を濁すと「リンゴがきくんです」と駄目だしされてしまう。ここの駄目だしがチャーミングだった。
 「マスクが後見人として出るようだな」「お優しいことで。あやかりものですね」「誰のことを言っているんだ」の気安さがいい。
 「マスク大尉はバララ中尉を兵器として使っている? ……そこまでクールな大尉ではないはず」とマニィ。男女の機微を理解するのはこれからだろう。
 「G-セルフとメガファウナには触らせるな、あれはアメリアのものだ」「おうよ! 出るぞ!」「そのつもりです!」と勢いよく交差して飛び出していくのが気持ちいい。
 ベルリが元家臣ロルッカ・ビスケスとミラジ・バルバロスの態度から、キャピタル・ガード調査部クンパ・ルシータ大佐がトワサンガ人だと直感し、そのままアイーダたちと作戦行動にでる阿吽の呼吸に、「若いレンハントンの後継者……」とフラミニア・カッレが呟く流れも好きである。
 「ラライヤさんは不肖リンゴが守ります」と言ってMSモランの手でにぎにぎし、それにアイーダもにぎにぎと返す芝居もいい。
 各員に役割を与えた後ふと「自分の役割は」と自問するアイーダがいて、体調不良を訴え医師に診てもらうもラライヤが独り立ちして役割がなくなって落ち込んでいるのではと指摘されるノレドがいる、という流れもいい。
 「貴様たちにも!瓦礫掃除を!手伝っていだだく!うおおおお!」と突撃してくるトワサンガMS部隊の迫力に笑ってしまう。いやお掃除は戦争より大事です。
 戦争よりお掃除、ということで真っ先に反応するベルリ。トワサンガ部隊にも一瞬警戒されるがすぐに真意をよみとってもらえる。
 「しまった! 先を越された!」と焦るマスクも、「やるからには負けられん!」と張り切るクリムも、妙に可笑しい。敵味方関係なくがんばる姿に『逆シャア』のクライマックス・シーンを彷彿した。
 「けど私はおばかなばか姫にしかなれない」と自答するアイーダだが、彼女が日に日に指揮官らしくなってきているのは視聴者が知っているだけに、ここはもどかしい、思わず彼女を応援したくなるいい場面だ。
 クンパは再会したロルッカと言い争いになる。地球の軍事技術の急速な高度化を責めるロルッカだが、クンパはレンハントン家の遺児の扱いについて責めたて彼を黙らせる。G-セルフのおかげで私は恋人を失い弟は人殺しをしたとアイーダに責めらていたロルッカは、自身の計画にそうとは知らせずに加担させたクンパの詰問に耐えられない。「自分が捨てた赤児がどこにいたかも知らなかった、争いの火種を揉み消すための行動だったはず、それを旧世紀時代の憎しみ合いそのままに、だいたい専門家の考えることは一直線で……」と言いたてるクンパの迫力と饒舌さは印象に残る。

 ・第18話「三日月に乗れ」
 「ベルリ、疲れてるね」「そうでしょう」とラライヤとノレドに心配されるベルリ。視聴者にはこれといった疲労の描写がないだけに、ふたりの少女がベルリをよくみていることが伝わってくる場面だ。
 ロックパイ・ゲティがMSガイトラッシュでビームマントを試すのだが、それに巻き込まて一機の味方MSが突き飛ばされるのが可笑しい。ロックパイの視野狭窄ぶりと、彼がマッシュナー・ヒュームのお気に入りのために文句のひとつも言われない特殊な立場であることが表現されいているようだ。
 そんな彼だから「YGを壊すんじゃない、捕らえるんだ!」とマッシュナーに叱られることになる。手のかかる年下の恋人である。
 ロックパイは主戦派のガヴァン・マグダラ率いるガヴァン隊を制止する目的も与えられている。同じトワサンガ人がここで二派に分かれられては視聴者にはわかりづらいことこのうえない。話の流れとしてソウナルのはわかるが作品構造としてはどうなんだろうか。
 「なにしろビーナス・グロゥブまでの長距離航行をしようというのだからな」「料金、高いんだ?」「ヘルメス財団の会員になってなけりゃ乗れないの」という軽口の応酬がいい。これだけでだいぶ親しくなっていることがわかる。クレッセント・シップの説明にもなっている。
 ベルリが心配で休息をしろと言いにきたノレドとラライヤ。そこにヘルメットまで特徴的なアダム・スミスが「いつになったらG-セルフを前デッキに移動してくれんですかね」と苛ついたように声をかける。若者三人がサボっているようにみえたのかもしれない。この温度差がいい。
 前デッキの敵MSマックナイフから飛び出した宇宙服をみてノレドはそれがマニィだと直感する。視聴者にはそうとわからせる描写がないにもかかわらず直感するのだからノレドの感度があがっていることを示す場面だ。顔をみているのに場違いなマニィをなかなか認知できなかった前科があるだけに彼女の感度の良さにびっくりする。
 「周りをみたらラライヤがいたんだろ!」と言うリンゴ・ロン・ジャマノッタ。自機MSを敵MSに抑えられ「周囲をもっとみてろ」と女の声で嘲笑されたときの台詞だ。唯性論的な悪態である。けしからん。
 「バララ! 落ち着け」と言ってマスクがMSマックナイフの手でバララ搭乗MSビフロンの頭をポンとする場面は微笑ましい。
 「前をみるモニタですよね。あるはずです」とのんびり作業をするギゼラが面白い。戦闘中でテンパッてるドニエル・トス艦長や前がみえなくて焦る操舵士ステアと対比的だ。
 「あたしの大尉を蹴飛ばしたのは許せないって言ってるんだ!」「蹴飛ばされた男が悪いんだろ!」とミック・ジャックとバララ・ペオール。女同士の戦い。熱い。
 「ならず者ガヴァンは数の暴力!」「マッシュナーのオモチャが!」ロックパイとガヴァン。この戦いには品がない。大義もなく個人的動機もない。
 自分を救けるために禁じ手のミサイルを躊躇なく使うマスクにバララは感激して思わずあふれた涙を拭く。かわいい。
 「111は化けた!」とガヴァン。またもベルリG-セルフに敗退する。悲鳴に似た呟きがうまい。
 敵MSの一機が「クレッセント・シップに近づくのはやめてください。罰があたります!」と必死になっているのが印象的だ。
 「減速しましょう(泣)」「だーめ、ロックパイが命をかけているんだから救ける!」減速しようとする艦長の両頬を、マッシュナーが外した巨大イヤリングを両手に持ってぐりぐりするのが可笑しい。
 メガファウナがクレッセント・シップに衝突しようとしているのを知ったステアが「オー・マイ・スコード」と叫ぶのが面白い。やはり「ちくしょう」とかそういう意味なんだろうか。
 無事帰還したロックパイが「ぼく、一生懸命がんばったんですよ」と訴えると「そうだろう。わかってるよロック」とマッシュナー。親ばかとはいうが年下の恋人を甘やかすのは何ていうのか。
 「ここにG-セルフごと入ったんですか」という呆れ声のアイーダ。「メインエンジンルームなんですよ、位置を考えなさい」というあたりはしっかりお姉さんしていて微笑ましい。
 「父さんと母さんの仕掛けにのってなぞっただけさ」と笑うベルリ。「父と母の?」「こいつのおかげでね!」とG-セルフを示すベルリ。父だけでもなく母だけでもない、両親揃って子を導く主役機だから、主人公も男女ふたりいるのかもしれない。

Gのなんじゃとて 第13話から第15話 ネタバレあり

第13話「月から来た者」
 「迂闊な動きは月からの艦隊を刺激するだけになります」「わかっていますが仕掛けられたのです」のやりとりは興味深い。善玉にみえたグシオンが主戦派にみえ悪玉にみえたクンパが穏健派にみえる。クンパは表の顔を演じているだけなのか他に考えがあるのか判然としない。「ガランデン(マスク、クンパ)から地球人同士、共同戦線を張るべきだと言ってきたのだな」とグシオンが受けるとクンパの顔に表情が走る。その直後月からの艦隊に動きがあると舌打ちする。「青少年に期待するか」と意味ありげな言葉を残して立ち去る。このあたりの腹に一物ありそうな芝居がいい。
 マスクが「バララ隊には後方を守ってもらうことになる」と言ったとき、手を腰にあてて不満気にずいと身を乗り出すバララの仕草がかわいい。マスクとの身長差もたいへんよろしい。「話が違います」「トワサンガの艦隊をなめるな」「え、はい」「敵を敵にぶつけられるチャンスだ。運試しはやるべきときにやるのだ」「タフになりましたね」と微笑むバララは男を育てるタイプの女なのかもしれない。謀議に男女の密談の雰囲気を絡ませているのがうまい。
 ノレドは再会したマニィに最初まったく気づかない。見知らぬ人から親しげに名前を呼ばれ抱きつかれて「え? え? なんだぁ?」と慌てるのが可笑しい。ここの声優さんの演技が好きだ。
 アイーダとマスクが話しているところにマニィ、ノレド、ベルリが野次馬にやってくるが、報告にきたバララはベルリの顔面にヘルメットをぶつけて痛がらせる。そのあとベルリの方だけを向いて自己紹介をしてみせるのだから、G-セルフのパイロットに含むところが大有りなのだろう。
 「ザンクト・ポルト」と突然平常な声で喋るラライヤ。どきっとする芝居だった。
 クリム・ニックは白旗をあげて敵艦隊に近づき旗艦の撃沈を目論むという作戦を立てるが、それを聞いたマスクは大仰に賛成してみせる。マスクが拍手すると後ろのバララ搭乗のMSまで拍手するのは可笑しかった。
 ノウトゥ・ドレット将軍が法皇に謁見するために聖堂に入ってきたとき素早く立ち去るクンパの挙動は怪しい。今回はクンパの怪しさが垣間見えた回だった。
 エレベーターに先刻まで敵同士だった若者たちが乗り合わせてしまい、自己紹介などをやってしまうのが可笑しかった。
 トワサンガ使節団との会談の途中で、クリム・ニックが「レコンギスタ」のことを言いあててしまう?一幕があり、かれの天才性と衝動性をうまく芝居でみせていた。
 「トワサンガからの協力者がいたとみていいのです」と使節が言ったとき、アイーダがベルリの肩に手を置く芝居も意味ありげだ。
 画面手前にマスクとバララ、画面奥にクリムとミックがそれぞれ芝居をしているのがいい。マスクはクンパ大佐から連絡を受け、クリムは乱闘のあとを始末しているようだ。
 室内に残った二組とは対照的に、さっさと聖堂から出ていたアイーダは、部下たちにトワサンガに行くことを伝える。「本気ですか~?」とベルリもマンガのような顔になって驚いているのが可笑しい。「だから確かめに行くんでしょ!」と天を指さすアイーダはいままでにない晴れやかな顔をしている。

 ・第14話「宇宙、モビルスーツ戦」
 「えへへへーん」と上機嫌で室内に入ってくるノレド。可愛らしい私服を新調している。それをベルリに見せに来たのだ。「どお?」と得意げだ。かわいい。お次はラライヤ。「これ、似合います?」「ラライヤさん、そのファッション」とベルリは嬉しげ。思わず「さん付け」だ。可笑しい。最後はアイーダ。大人っぽいドレスだ。「それいいですね」「ついでにほめたでしょ」とむくれられる。この流れは楽しいなー。
 相変わらずトワサンガ使節団の前に姿を現さないクンパは、マスク、バララとお茶会。お茶を運んでくるのはなぜかマニィ。マスクの前にお茶をおくときさりげなく一瞬だけ目線をおくる。ガン無視のマスク。こういう細かい芝居は好きだ。「ここで暗殺をすればいいだけのことでしょう」とマスク。衝撃をうけるマニィは思わず窓の外の聖堂をみる。そこにかぶさるように「聖域ではだめだ。世界中の信者に嫌われる。宇宙戦艦とともに沈めることに意味があるのだ」となぜか目線を外して喋るクンパ。怪しい。「戦死なら名誉の死といえる」と目を瞑りながらクンパ。なにががある芝居のような。
 戦艦ガランデンに残ることを決意したマニィ。彼女の姿をみて乗れとかるく首をふるマスク。「戦闘になったら艦内の奥の方にいるんだ」と心配するマスク。「クンタラの名誉のため」とマニィとの約束を再確認。嬉しいと思ったそばからバララにかっさわれる。「私もMSを操縦できるようにならなくちゃ」と決心するマニィ。この流れも好きだ。
 「世の中手引書通りにいかないから、人間がいるんだ」というドレット艦隊のマッシュナー・ヒュームの台詞まわしがいい。
 敵MS二機を同時に撃墜してみせてるクリムは「つくづく天才だよ俺は」と勝ち誇る。
 それと対比的にベルリは三機をアッという間に撃墜する。戦闘不能にするだけの破損を狙う余裕まである。さらに追撃の勢いのとまらないベルリG-セルフに一機の敵MSが両手をあげる。ぎりぎりで勢いをとめ戦闘を中断する。
 「艦長! 日誌を書くのは後にしてください」「なんでだ(イマハ戦闘中ジャナイヨ?)」「大尉たちをみてください(マダ仕事中ダロガボケ)」のやりとりが可笑しい。
 「さすがマッシュナー中佐です」「ふふ、惚れなおしな?」のやりとりもいい。これだけで男女の匂いがする。さすが唯性論。
 完全に回復したらしいラライヤ。ノレド、アイーダ、ベルリと改めて挨拶を交わす。「へー」と思わずハグしようとするベルリを「ハイ触らない」ととめるアイーダ。このやりとりが可笑しい。
 投降したパイロット、リンゴ・ロン・ジャマノッタはリラックスした態度だ。トワサンガは侵入者を撃退する用意はないだろうと教えてくれる。アイーダは艦隊をもつのだから用心にこしたことはないと言う。アイーダがずいぶん指揮官らしくなってきている。
 いまの戦いでベルリが一番腕のあるパイロットだと思えるとアイーダ。嬉しさを隠せないベルリだがそれは重責だし命の危険を一番に受けることにもなるので必死に謙遜する。らしくないベルリに憧れのアイーダさんにおだててもらっているのだから男をみせろと言うノレド。エース扱いの意味をわかっていないのかもしれない。それでもアイーダがベルリを褒めるのに複雑なのか不機嫌なノレドがかわいい。

 ・第15話「飛べ!トワサンガへ」
 「ハッパ! 本気でベルリに使わせるのか」「砲撃だけです。バカでもつかえます」のやりとりに笑う。バカでもとかひどい。「ウソじゃ、なーい」のハッパの仕草もいい。
 「ではモビルスーツ部隊を追い越して砲撃をさせます」「あーよろしく」のアーヨロシクのやる気のなさが可笑しい。
 「ぼくにライフルを使わせないでください!」と言うベルリがカッコいい。
 「ラライヤは殺人鬼になったのか」とロックパイ・ゲティに叫ばせることでベルリG-セルフの常軌を逸した強さが示されていてうまい。
 「これ以上ぼくにライフルを使わせるとみんなで死ぬと言っているでしょう!」と鬼気迫るベルリ。戦場におけるこの全能感がたまらない。
 ミック・ジャックはMSヘカテーの性能もあって敵MSを屠る。その直後MSジャハナムで敵MSを「私は天才である!」と斬ってみせるクリム・ニックがカッコいい。
 「まさか、地球人のなかに伝説にいわれているニュータイプなんてのが……いるわけがないだろう!」とロックパイ・ゲティ。きましたニュータイプ。
 「アメリア軍に入隊してくれたか」「自分はキャピタル・ガードのままです(にっこり)」のベルリがかわいい。
 「きみはレジスタンスの仲間だったのかよ」「南リングはわたしの田舎です(ツン)」とラライヤ。よし。
 「ただいまー(ワーイ)」と飛び跳ねるラライヤ。よし。

Gのなんじゃとて 第10話から第12話 ネタバレあり

  ・第10話「テリトリィ脱出」
 緊急時でも休日には仕事しない連中への苛立ちから「地球人は絶滅していい動物」とまで言いきるクンパ大佐が、皆の前では「週末だというのにジュガン司令からの呼出です」とぬけぬけと言ってみせるくだりは、今作のラスボスの風格を漂わせるのに充分であろう。惜しむらくは(1)9話10話とまたいでいること(2)さりげない芝居すぎて印象に残りづらいこと、等があり「わかりやすさ」という点ではいまひとつだった。
 「ウーシァってさ、むかしの鎧の騎士みたい」「あーわかるー」というチアガールたちの会話を振り返って聞くジュガン司令。かれがショックを受けてMSウーシァを見返るのが可笑しい。よほど心外だったらしい(笑)。
 「中尉の働きにお礼を申し上げます」とお礼のステップを踏むアイーダ。ベルリはそれをみて「お礼が言えるひとだったんだ……」と内心で驚く。アイーダに対してそんな失礼な偏見をもっていたのかとわかって可笑しい。
 ケルベス・ヨーがキャピタル・アーミィからもちだしたバックパックはほとんどG-セルフを覆い尽くす巨大なものだった。それをみて驚き戸惑うベルリ。メカニックのハッパは当然ご機嫌だしケルベスに話しても「遊びじゃないんですよ、教官」「もう教官じゃない、戦友だよ戦友」ととりつく島もない。この不条理な状況に困惑するベルリだから、ドニエル・トス艦長に「ベルリは何をしてるんだ」「泣いてます。存在意義がないんで」と訴えることになる。この流れが楽しい。
 「ケルベス中尉もこの船を守ってくれるのですか」「長官命令だけではありませんよ。メガファウナはちょっと興味がありましてね。へへっ」「ああ軍艦好きなんですか」「ばかにしました?」「こころ強いです」というやりとりも面白い。ケルベス、あきらかにカッコつけてます。そして華麗にスルーされてます。さすがガールフレンドのいないやつの気持ちを理解できる男だ。
 張り切りすぎのベッカー・シャダム大尉が海賊部隊を撃滅すると言い放つとジュガンは作戦行動について怒鳴りちらして改めさせる。アーミィの連中は本当にわかっているのかと苛立つジュガンはチアガールたちが応援を始めると「女どもは……!」と吐き捨てる場面へと繋がっていく。ジュガンの苦労がしのばれて思わずクスリとする場面だ。
 「出動!G-セルフ出動!」「ビーム・ライフルの戦争?」と言えるようになったラライヤは確実に回復してきていることをうかがわせる。
 ラライヤについて「キャピタルの連中が気にしてるってんだから気にはしておけ」と艦長。「気にはしておけ」の確信なさげなこわねがいい。ベッカーが駆るウーシァに砲口を向けられ悲鳴をあげる芝居も文字言葉の発音になってないのが今作らしい素晴らしいところだ。
 今回のMS戦は俺のようなメカ音痴でも充分に楽しめた『G-レコは』屈指のものだった。迫力、カタルシスが群を抜いていた。アイーダ機がベッカー機に力負けして囚われるのはまさに「囚われの姫」だ。「恋を知ったんだ」と出撃するベルリが圧倒的な迫力で彼女を救出するのは圧巻である。戦闘後、姫をおんぶして帰る場面もロマンティックだ。
 破損し河に墜ちたウーシァにかろうじてへばりつくベッカー・シャダム大尉。河にはワニが(笑)。「沈む!沈むぞ!誰かー!」と必死に叫ぶと味方MSカットシーがくるが爆風で河に落ちそうになり「近づくなー!近づかないで救けてくれー!」と叫ぶ場面はほんとうに可笑しい。河におちるベッカーを待ち構えるようにワニが口を開くのだから芸が細かい。


 ・第11話「突入!宇宙戦争」
 久しぶりに再会するマスクとマニィ。ねぎらいの言葉もそこそこに女性パイロットに呼びかけるマスクは彼女の足を手慣れた感じで押してやる。「ルインはクンタラの名誉をかけたはずなのに……」と不満気にマニィがつぶやく。ここがが好きだ。マスクとバララがただならぬ関係かもしれないとそれだけで表現してしまっている。JINさんのいう“唯性論”の面目躍如といったところか。
 “唯性論”といえば、クリム・ニックが美女ミック・ジャックを餌に軍艦サラマンドラのパイロットたちを鼓舞する場面も印象的だ。このなかで手柄をたてた者はこの女とヤレるぞ、と鼓舞するわけだ。興奮する男たち(笑)。「海賊船にいたときとは違いますね」「パイロットなどおだてて使うのがコツだろ」としれっと言い切るクリム・ニックに大笑いするミック・ジャック。その哄笑にさらに盛り上がる男たち。富野作品を観ているなと感じいる場面だ。
 大統領の演説中にパラシュートで舞い降りてくるグシオン総監がカッコいい。宇宙服を次々脱いでいくと制服姿があらわれるのがまたカッコいい。波乱万丈か。
 宇宙用バックパックを装備してもらい出撃するベルリの「ありがとやす」も面白い言い回しだ。聞いたことないよ。 
 「混戦になります。そこから抜けだしたやつをここから狙撃してください」とアイーダを説得するベルリはずいぶん突貫娘の扱いになれてきているようで頼もしい。「あ、そうか。それはそうよね」とあっさり説得されるアイーダもいくぶんかベルリに心を許しはじめているのがうかがえる。
 「キャピタル・ガードの素人が!」とマスクが高笑いする芝居もいい。いままでの屈辱、挫折、劣等感が晴れるような高笑いだ。軍属になったことを否定し「キャピタル・ガードのパイロット候補生」を自認したベルリとは好対照である。
 「どうするベル、やるかやめるか」と内心で自問する場面も印象に残った。一人称“僕”なのにこういうときは“ベル”なのね。“ベルリ”でもなく。
 聖地ザンクト・ポルトに軍隊であがったりしたら最大のタブー破りで祟りますよ、と主張するベルリに、アメリア人たちは「祟る?」「んー祟りかよ」といぶかしむ。「そりゃ祟りますよ!」とノレド。キャピタル・テリトリィのスコード教徒のあたりまえの反応なのだろうが、この設定だと主人公と視聴者に距離が出来てしまうという問題がでてきてしまう。芝居としてはワカルが作品構造としてはどうなんだろうか。
 作品構造といえば、今回からサッパリ情勢がわかりづらくなる。
 クリム・ニック(アメリア)vsキャピタル・アーミィ(マスク)はわかる。メガファウナ(アメリア)vsキャピタル・アーミィ(マスク)もわかる。
 しかしメガファウナ(アメリア)vsクリム・ニック(アメリア)はわかりづらい。相手は味方だったクリム・ニックだし、同じアメリア軍だし、メガファウナの独立性がそこまであるとは予想だにできないし、ただただ困惑するばかりだ。

 ・第12話「キャピタル・タワー占拠」
 低重力環境の追いかけっこの芝居が楽しい。富野コンテかと見間違うくらい低重力環境の慣性をうまく描いていて素晴らしかった。
 ノレドから逃げるラライヤは「こんなの嫌。どかしてよ」とハッキリ意思表示していてじょじょに回復しているのがわかる。ラライヤはG-セルフにアサルトパックが装備されることを嫌がっているのだ。それに理解を示すベルリだし、その感じ方は理解できるようになったと言うハッパだって、次の戦場のことを考えたらアサルトパックは必要になると告げるしかない。そこからアサルトパックの機能説明に話がいき、現在の窮状のなかでベルリをアテにしているとおだててマニュアルを渡す一連の芝居は綺麗に流れていて好きだ。そのマニュアルの表紙が初代ガンダムのそれと似たものであるという遊び心も楽しい。
 クリム・ニックが聖地ザンクト・ポルトを占領すると言えば、アメリア戦艦のクルーたちも動揺を隠せない。アメリア人といえどもスコード教の教条?から自由なひとばかりではないことがわかる場面で、クリムやアイーダ、ドニエル艦長の方が例外なのかもしれないと思わせる。
 結局マニュアルは全部読みきれなかったベルリだったが全部読みましたとウソをつく。マニュアルを投げ捨てると反射して顔にぶつかり「痛い」となる。このあたりの芝居が好きだ。
 「いっけー! よくみてね!」バララが両手を広げて発射する場面がかわいい。「よくみてね!」がとくに。
 「一斉射でしょぉぉ!」がなんとも愛嬌を感じさせるこわねであった。
 「私の部下をアメリアごときにやらせるかー!」と言ってぐるぐる回るマスクが可笑しい。
 「だめでしょ大尉。焦りがまるみえ。それじゃ青いジャハナムにやられる」と言ってマスクを制止するバララはいい女である。
 「艦長! 航海日誌は後で書いてください!」に噴く。
 「エレベーター」「上にいきます(にっこり)」のラライヤがかわいい。だいぶ回復してきている。
 聖堂に一堂に会した要人たちは、そこで謎の勢力からの攻撃を目前とする。えーまた勢力が増えるのかよーと戦慄する俺という流れ。

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